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三重トヨタの熟年コンビがラリーデビュー!

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三重トヨタの熟年コンビがラリーデビュー!

いなべ東近江ラリー(JAF中部近畿ラリー選手権 第2戦)
日程|2025年6月21日(土)、22日(日)
会場|三重県いなべ市~滋賀県東近江市 (メイン会場:FUJI HUB)

いなべ東近江ラリーの様子

10年落ち、16万キロのアクア

三重と滋賀の県境、深い山あいにエンジン音がこだまする。「いなべ東近江ラリー2025」の一幕だ。市販車をベースにした競技車両で挑むこのラリーは、全国のアマチュアドライバーたちにとって腕試しの場であり、真剣勝負の舞台。そんなモータースポーツに、三重トヨタ自動車は昨年から特別協賛として支援、そして今年、満を持して競技に初参戦した。

ステアリングを握るのは「GRガレージ鈴鹿」の店長・佐々木博好氏。コドライバーとしてナビゲーションを担当するのは、サービス部の半根和幸氏。2人はともに三重トヨタで長年整備技術を磨いてきた同期であり、あわせて122歳の熟練コンビ。半年ほど前から業務の合間を縫ってマシンの改造と準備を重ね、ついにこの日を迎えた。

いなべ東近江ラリーの様子

彼らの参戦マシンは、10年落ちのハイブリッド車、初代アクア(NHP10型)。走行距離は16万キロを超える、いわば老体である。ラリー仕様として多岐にわたって改造されているが、ベースはごく一般的なコンパクトカー。「なぜこのクルマを?」という問いに対し、半根選手は「スピードが出すぎると危ないから。まず安全第一、目標は完走」と、あくまで控えめに、しかしその言葉の奥には真摯な〝挑戦者〟としての矜持がにじむ。

静かな闘志

決して若くはない。最新の競技車両でもない。だが、自分たちの手で仕上げたマシンを、自分たちの責任で走らせる。単に速さを競うのではなく、クルマと対話しながら〝走り切る〟。若い世代に、年齢や経験を重ねても挑戦する姿を見せることにこそ意味がある──そんな静かな闘志が、彼らの表情と言葉の端々からしっかりと伝わってきた。

出場にあたり「GRガレージ鈴鹿」は臨時休業。看板を背負って参戦である。スタッフも応援に駆けつけ、緊張と高揚が入り混じるなか、いよいよNHP10アクアが静かにコースへと駆け出した……が、その直後、「え? 今の分岐、左だった?」「たぶん……」そんなやり取りが聞こえてきそうな、まさかのルート間違い!

いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子

それでも慌てることなく体勢を立て直し、すぐさま復帰。むしろ笑顔すら浮かべながら、林道を駆けていく。その落ち着きと余裕は、年輪を重ねたコンビならではの強みだろう。

いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子

高性能マシンが多く参戦していたとあって、タイムとしては下位に沈む結果となったが、途中リタイアが続出するラリーで〝走り切る〟という最も重要な使命を果たした2人。「まずは応援してくれた皆様に感謝します。この歳になっても挑戦する姿を見て、何か感じ取ってもらえたなら本望です。来年は若いスタッフに頑張ってもらいたいですね」(佐々木選手)。そう語る表情は、順位では測れない充足感に満ちていた。

タイムではなく、志が刻んだ走り。それは確かに、記憶に残るラリーだった。

いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子
いなべ東近江ラリーの様子

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住所:三重県鈴鹿市神戸本多町762 TEL:059-381-0086
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※詳しい定休日はホームページをご確認ください。

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