FCラジコン体験会(トヨタウン名張店)2022秋
日程|2022年9月17日(土)、18日(日)
会場|トヨタウン名張店(名張市蔵持町原出1710-1)
2022年9月17日(土)と18日(日)、家族向けイベント「FCラジコン体験会」がトヨタウン名張で行われた。この体験会を企画・運営するのはトヨタ自動車のエンジニアら。今回は三重トヨタ自動車の店舗を活用した「まちいち活動」との協働での開催だ。
望月 道久 さん
本社工場FC製造部 セルグループ
業務内容●燃料電池セルの生産技術開発
トヨタ自動車入社理由●クルマを通じて環境のためになる仕事をしたかったから
ひと言●最近は子育てを頑張っています
高原 ひろし さん
本社工場FC製造部 技能支援グループ
業務内容●燃料電池を通じた人材育成
トヨタ自動車入社理由●クルマに関わる仕事がしたい
ひと言●趣味は休日の夕食づくりや妻とのショッピングです
時吉 貴啓 さん
本社工場FC製造部 技能支援グループ
業務内容●燃料電池を通じた人材育成
トヨタ自動車入社理由●モノづくりが好き
ひと言●ディーラーの方やエンドユーザー様と交流を持てて嬉しいです
FCはFuel Cellの略、燃料電池のことで、中学校の化学で習う「水の電気分解」と逆の原理を利用する。燃料電池を搭載したクルマといえばトヨタMIRAI(ミライ)だ。MIRAIが「究極のエコカー」と称されるのは、地球上に無尽蔵にある水素と酸素の化学反応によって電気をつくり、きれない空気と水だけを排出するからで、地球温暖化の原因とされているCO2(二酸化炭素)は一切出さない。仕組みだけ聞くと、とても簡単に思えるかもしれないが、量産車として開発、生産するにはとても高度な技術が求められる。
そんな燃料電池を題材にしたイベントについてトヨタ自動車の望月道久氏(FC製造部 生産・開発室 セルグループ 主任)は次のように話す。「きっかけは東日本大震災です。被災地のお子さんたちに水素と環境のかかわりや燃料電池の仕組み、ものづくりの魅力を、楽しく学んでもらおうとして企画しました。当初はまだラジコンではなく、簡易的なキットを使っての試みでした。今回のように販売店を通じてお客様の反応や意見を聞けるのは、いろんな気付きやモチベーションにもつながります」
FCラジコンは、トヨタ自動車の内製だ。部分的にラジコンメーカー京商のものを流用しているが、例えば燃料電池を載せるために骨格は3Dプリンターを使って開発。もちろんラジコン用に小さく設計された燃料電池も内製で、「基本的な仕組みはMIRAIと同じです」(望月氏)という。
ところで一台あたりの原価は? と尋ねると「数十万円くらいかな。白金を多く使ってますから」(望月氏)。その金額を知ってしまうと、ぶつけて壊れたらどうしよう、と心配になりそうだが、「大丈夫ですよ。ぶつかっても壊れないようにちゃんとつくってあります」(望月氏)。安全、安心のものづくり精神はこのラジコンにも息づいている。
今回、2日間で55組の親子が参加した。15分ほどの座学を通じて、水素や燃料電池の仕組みが分かったところで、いよいよFCラジコン体験だ。プロポ(操縦器)を手にした子どもたちの眼差しは真剣そのもの。操作に慣れてくると次第に笑みが溢れる。
参加した親御さんたちの声
兄弟で仲良く嬉しそうでした。クルマに触れるいい機会でした(名張市在住)
環境に優しいトヨタさん、素敵なイベントと分かりやすい説明ありがとうございました!(伊賀市在住)
ラジコンが好きだったので、久しぶりに親子で楽しめました(名張市在住)
参加した親御さんたちの声
ラジコン体験中、本当にクルマを運転している気分と子どもが喜んでいました(名張市在住)
水素を使うクルマにちょうど興味があったのでとても良かったです(伊勢市在住)
環境を大切にすることを子どもたちにも伝えていきたいです(名張市在住)
燃料電池の仕組みや環境への取り組みなど子どもにも分かりやすく、楽しめたので良かったです(名張市在住)
イベントへのご参加、ありがとうございました。
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