「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」としてたゆまぬ進化を続ける本格SUV、ランドクルーザー。1951年に登場した「トヨタ・ジープBJ型」をルーツに、進化していく過程でシリーズ化され、それらを区別するために開発コードで呼ばれるようになり、またサブネームが採用されるようになった。系譜としては一見煩雑そうだが、大別すると3モデルだ。フラッグシップの"300"、ライトデューティー系の"250"、ヘビーデューティー系の"70"。ライトデューティー系は一時期、サブネーム「プラド」が採用されていた。それぞれ内外装デザインやサイズ感、快適装備の充実度、価格帯などが異なる。さて、あなた好みのランドクルーザーはどれ?
戦後復興期の1951年、警察予備隊(自衛隊の前身)の要請で開発された「トヨタ・ジープBJ型」をルーツとするランドクルーザーの系譜。それはトヨタで最も長い歴史を持つクルマの絶え間ない進化の記録であり、「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」という孤高の存在として積み重ねてきた信頼の証だ。世界に冠たるブランドとしても認知されているランドクルーザーは、誕生から70年を超えた今もSUVの最前線を走り続けている。
ランドクルーザーの屈強な走りを支えるのは、ラダーフレームと呼ばれるはしご状の骨格だ。モノコックと呼ばれる構造が主流のなか、伝統的なラダーフレームをずっと採用し続けている一因は、その特性を求める地域があるからだ。たとえば街から遠く離れた過酷な環境下で走れなくなれば、それだけで命にかかわる。岩場や倒木などの障害物を乗り越えたとき、もし下回りをヒットしたとしても、そこがフレームなら壊れることはまずないし、多少歪んだとしてもなんとか走り続けることができる。
70年以上、世界中の過酷な環境で日々鍛えられ、成長を続けるランドクルーザー。そのパフォーマンスは日本のデイリーユースにおいて確かにオーバースペックなのかもしれないが、本物、本質の追求は所有感を満たす上でも重要な要素。私たちの内に秘めた冒険心を掻き立てる。
ランドクルーザーは多様化するニーズを背景に、大別して3つのモデルを展開している。最新技術を満載したフラッグシップの"300"、あらゆる生活に応える中核モデルの"250"。各地の悪路で業務用としても使われる"70"だ。
業務用途や過酷な環境での使用を主体とするヘビーデューティーモデルとして1984年に登場。2004年に日本での販売を終えながらも中近東やアフリカなど諸地域で継続販売され、やがて日本でも復刻待望論が高まり、2014年に期間限定で復活。そして2023年、再び継続販売モデルになった。トヨタジープBJから始まったランクルの血統を最も色濃く受け継いでいるのはこの“70”なのかもしれない。
POINT
- シンプルな構造、4WDは昔ながらのパートタイム式
- 道具としての機能性、タイムレスなデザイン
- 観音開きバックドアに背面タイヤ
ライトデューティーの系譜が生まれたのは1985年。ランクルの世界観をもっと気軽に体験したいというニーズに応えようと“70”から派生した。世代の進化を追うごとに高級な路線にシフトする傾向にあったが、生活と実用を支える本来の役割へと原点回帰。車名もプラドから“250”へ生まれ変わった。ランドクルーザーの中核モデルとして、ユーザーの生活に寄り添いながら多様な用途に応える。
POINT
- “300”と同じプラットフォームを採用
- 伝統とモダンを融合させた内外装デザイン
- 3列シート7人乗りと2列シート5人乗りを設定
常に時代の最新技術を導入し、圧倒的な悪路走破性と最上級の快適性を両立した、いわば「オフロード界のクラウン」。ゆとりある室内は、装備面でも至れり尽くせりで、乗員へのおもてなし感覚に溢れている。エンジンはガソリン、ディーゼルともにランクルシリーズ唯一のV6を採用し、その走りはとても力強く、静か。ラリー仕込みのノウハウをフィードバックしたGR SPORTを設定する。
POINT
- ランクルブランドをけん引するフラッグシップ
- タフさを忘れる高級感
- 3列シートとゆとりある荷室
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