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クルマで行きたい
鉄道のある風景第6回(JR東海名松線 松阪駅~伊勢奥津駅)

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記事公開日:2024年2月29日

第6回目はJR東海の名松線をご紹介します。

名松線は松阪市の松阪駅から津市の伊勢奥津駅までの43.5㎞の路線です。開業は昭和24年。もともと松阪と名張をむすぶ計画で、それぞれの一文字を取って名松線と名付けられましたが、実際は1935年に開通した伊勢奥津を最後に建設工事は行われませんでした。

昭和30年代までは蒸気機関車がけん引する客車列車が走っていたそうで、今でも伊勢奥津駅にはその時代を偲ばせる建造物があります。現在はディーゼルカーがのんびりと走っています。

平成21年10月には台風による土砂被害などで家城駅・伊勢奥津駅間が運休となり、バスによる代行運転が行われました。平成28年3月に復旧され、全線で運行が再開されました。それでは、沿線で撮影した写真をご覧ください。

写真①

松阪駅を出た列車は紀勢本線と分かれ伊勢奥津を目指します。写真(①)はその分岐点近くで夕方に撮影したものです。走り去って行く赤いテールライトを見送りました。

〒515-0811 三重県松阪市塚本町:地図

写真②

権現前-伊勢八太間で伊勢奥津行きが森の中を抜けて来ました。木々が茂りトンネルの様になっていました(②)。

〒515-2513 三重県津市一志町虹が丘:地図

写真③

桜の季節、雲出川に車体を映して鉄橋を渡って行きました(③)。この季節の沿線は桜が本当に美しく、ドライブコースとしてもおすすめできます。

〒515-3421 三重県津市美杉町八知:地図

写真④

こちらは上と同じ場所で桜の木と青空を大きく入れて撮ったものです。

〒515-3421 三重県津市美杉町八知:地図

写真⑤

終点の伊勢奥津が近づき山間を走る姿を鉄橋で捉えました(⑤)。列車は、初夏の夜にはホタルも飛び交う美しい川を渡って行きました。

〒515-3421 三重県津市美杉町八知:地図

写真⑥

伊勢奥津駅です(⑥)。きれいに整備され地元から愛されていることが感じられました。

〒515-3531 三重県津市美杉町奥津:地図

写真⑦

駅のはずれには蒸気機関車時代の給水塔が残っています(⑦)。一度名松線を蒸気機関車が走っている姿を見てみたいファンも多いと思います。

〒515-3531 三重県津市美杉町奥津1288−8:地図

写真⑧

私の昔のアルバムに、約40年前の伊勢奥津駅で撮った写真(⑧)がありましたので紹介します。国鉄の頃ですね。駅前の三交バスも懐かしいです。

いかがでしたでしょうか。今回、名松線沿線をご紹介しました。沿線は道路の整備も進みクルマで訪れることも容易になりました。また、名松線が果たすことのできなかった、名張までも、気持ちの良いドライブコースとしてお勧めできます。

写真⑨

私が印象に残った所として、君ケ野ダムの桜があります。名松線を撮影に行く途中、君ケ野ダムに立ち寄りました。すると、観光客の方々がダムサイトから下を見下ろして桜を楽しんでいました(⑨)。ドライブで訪れたスポーツカーが気持ちよさそうにシフトダウンをしてカーブを曲がって行きました。

〒515-3202 三重県津市美杉町八手俣:地図

写真⑩

これは夜の撮影も楽しめるのでは?と思い、その日の夜、再び訪れました。カメラマンの皆さんは同じことを考えているのですね(笑)、昼間より人が多くて驚きました。ヘッドライトが桜を照らし、ブレーキランプもアクセントになりました(⑩)。立ち寄った先で思わず熱くなる被写体に出会うことがありますが、夜の君ヶ野ダムはまさにそんな所でした。

Profile

高校生の時に写真部に入って、何でも撮っていました。それからかなり間が空いて、わが子を撮るためにデジタル一眼レフを買いました。何気なく撮ってみた鉄道写真の魅力にハマり10年余り。休みの日に家族の顔色を伺いながら線路脇に出かける50代のおじさん社員です。