いなべ東近江ラリー(JAF中部近畿ラリー選手権 第2戦)
いなべ東近江ラリー(JAF中部近畿ラリー選手権 第2戦)
日程|2024年6月22日(土)、23日(日)
会場|三重県いなべ市~滋賀県東近江市 (メイン会場:FUJI HUB)
2024年6月22日(土)と23日(日)、三重県と滋賀県にまたがる山間部で『いなべ東近江ラリー』が開催された。このラリーは、JAF(日本自動車連盟)が認定している「中部近畿ラリー選手権」(全6戦)の第2戦。いなべ市と東近江市それぞれの地元有志らが手を組み、地域活性化の一貫として2013年に始まった。
モータースポーツファンのすそ野をより広げようと三重トヨタ自動車が特別協賛として参画しており、同社店舗「GRガレージ鈴鹿」の車両で、ラリーカーとしても人気のあるGRヤリスやGRカローラなどをメイン会場に展示。スタッフらの応援と相まって、会場に賑わいをもたらした。
地元活性化へアクセル! 公道を舞台にしたスリリングなモータースポーツ
ラリーは公道を舞台としたスリリングなモータースポーツだ。JAFが認定しているラリーは大別して「全日本選手権」と「地方選手権」があり、後者はさらに5つの地域それぞれで展開され、そのうちの中部・近畿エリア第2戦にあたるのが『いなべ東近江ラリー』だ。
一方、全日本選手権は、日本最高峰のラリー競技として知られる。ただ「地方選で勝ち抜くと全日本に参戦できる」というわけではない。ざっくりいえばスケールの差であり、一定の条件を満たしていれば、どちらもエントリーできる。その意味でいえば、両者は縦の関係ではなく、横の関係と思っていいだろう。
険しい山道をタイムアタック!
「和気あいあいの雰囲気が好き」「お祭り感覚で楽しめる」といった声があがる地方選手権のなかでも、険しい石榑峠(いしぐれとうげ)を舞台とした『いなべ東近江ラリー』は、激しいアップダウンや連続コーナーなどバリエーションに富んでいるのが特徴。
1台ずつタイムアタックし、その合計タイムで勝敗を競うため、上位に食い込むには、やはりそれなりのテクニックと経験が求められる。しかし「順位は関係ない、走るだけで楽しい」「へたっぴでも夢中になれる」といった声もあり、楽しみ方は人それぞれなのだ。
バラエティ豊かな51台がエントリー、日本遺産の永源寺で観戦
今年はコースが一部変更され、観戦エリアに永源寺(臨済宗永源寺派の大本山)が新たに組み込まれた。永源寺は、周囲の山村景観とともに日本遺産に選ばれており、そのような風情漂う景観のなかを走れるラリーというのは全国的に見ても異例だという。
総⾛⾏距離は128.32km。参加台数は51台。ラリーカーというと、なんだか物々しいイメージを抱きがちだが、共通しているのは、私たちが普段乗っているクルマと同様、ナンバープレートがついているところ。公道を走るからだ。
もちろん参加車両のなかには、最新スポーツカーをより高性能化した本気仕様もある。一方で、30年以上も前の懐かしいモデルであったり、安全確保のためのロールゲージ装着以外はほぼノーマルだったり、ハイブリッドカーや軽自動車など、実に多種多様だ。そんなラリーカーが繰り広げる熱戦を一目見ようと多くのファンが永源寺を訪れた。
冒頭で述べたように、地域の協力を得ることでラリーは開催されている。『いなべ東近江ラリー』は地域密着型のモータースポーツであり、地域活性化の一翼を担っている。
主 催:JAF加盟モータースポーツクラブ トライアルスタッフオン!
企画運営:いなべ東近江ラリー実行委員会
特別協賛:三重トヨタ自動車株式会社
協 賛:
株式会社フジ技研/住友ゴム工業株式会社/株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント/寒紅梅酒造株式会社/株式会社藤工務店/株式会社ライスター・テクノロジーズ
後 援:三重県/滋賀県/いなべ市/東近江市